今回の講習で使用した資料。
自動露出(AE)を使用してカメラ任せでなんとなく撮ってきたという段階から一歩先に進もうとするとき、そのカメラの自動露出(AE)が何を基準にしているのかを知ることが大事。まずはポートレート撮影講習会でも使ったグレーカードで、ちょっとした実験から始めた。するとカメラの測光モードの違いや自動露出の基準が何なのかがはっきりと判る。
そしてカメラで本格的に撮ろうと思うと知っておかなくてはならないのは『露出設定』に関する基礎知識『絞りとシャッタースピードとISO感度の関係』に入っていく。
画のイメージというのは、撮影する位置や角度や構図によっておおきく変わるが、カメラで変えるのは基本は絞りの値(F値)で決めることになる。
絞りで変わる画のイメージというのは具体的に言うとボケになる。ピントを合わせた距離を中心に前後に離れたものをどれぐらいぼかすか、もしくはくっきり写すかという画のイメージだ。例として以下に載せてみたので参考にしてほしい。
構図とこの絞りの値で、撮れる画ほとんど決まったようなもの。あとはその画をどんな明るさ(暗さ)で撮るかということと、静止した画や動いた感じを表現したものを撮るかだ。
こうして決めたように撮るためにカメラの絞り・シャッタースピード・ISO感度の設定の組み合わせる操作をすることになる。そういうのをマニュアルで設定せず自動露出(AE)で撮っているときには、露出補正機能でプラスいくら、マイナスいくら...と設定しているだろう。
同じような画を違う設定で撮るにはどうしたらよいか、被写体ぶれを減らすにはどうしたらよいか、手ぶれを減らすにはどうしたらよいか、明るく撮るには、暗く撮るには...など、この表に実際に撮影した時の値のところにマークをつけ、どうするにはどこをどうかえるかというのをはっきりと判るようにした。
ただし動きが速いものや、暗い場所でも綺麗な写真を撮りたい場合など、持っているカメラでなかなか上手く撮れない場合もある。そういうときにどうやれば持っている機材で撮れるようになるか、もしくは何を買い足せば良いかもはっきりするのだ。